あらすじ
闇夜に身を潜めながら、数百年に渡る死闘を繰り広げてきたヴァンパイア=吸血鬼とライカン=狼男の両種族。
ヴァンパイアの女戦士・セリーン(ケイト・ベッキンセール)は、ライカン族がマイケル(スコット・スピードマン)という人間の医師を執拗に追っていることに気付く。
セリーンはマイケルを助け出し、一族の屋敷に連れ帰る。人間との接触を禁じる掟に背いたセリーンは、眠れる指導者・ビクター(ビル・ナイ)の指示を仰ぐべく、その封印を解く。
それは両種族の秘められた過去を辿る、壮大な物語の幕開けだった…。
解説
『キル・ビル』のユマ・サーマン、『トゥームレイダー』のアンジェリーナ・ジョリーと、闘う女たちが脚光を浴びているが、本作でケイト・ベッキンセールが演じるのは、それらとはまた一味違う可憐でノーブルなヒロインだ。
黒のレザースーツに包まれた肢体は戦士と言うにはいかにも華奢で、ニ挺拳銃を手に闘う姿は少女のように儚い。
そうしたミスマッチがかえって彼女の美しさを強調し、孤高のバトル・ディーバを誕生させた。
監督はミュージックビデオ界で“魔術師”の異名をとるレン・ワイズマン。
ビジュアル重視の作品では、スタイルに没頭する余り肝心の物語が消化不良となる例も見られるが、本作は黒を基調としたダークな世界観と、異端の種族の長き因縁を描く大河的ドラマを見事に融合させている。
クライマックスの意外な展開も見応えがある。
感想
事前情報なしで観たのだが、結構面白かった。
導入部分はごちゃごちゃしてちょっとわかりにくかったけど、
物語が進んでいくにつれてパズルのピースがはまるように物語の全体像が見えてきて、
どんどん引き込まれた。
最後には「こうきたか!」ってなオチもあり楽しかったです。
ただ、12歳未満注意の映画らしく、
ちょっとグロいシーンがありましたね。
最強のヴァンパイア、ビクター様