長田染工場

長田染工場について

ご挨拶

四代目 長田茂伸 五代目 長田匡央
四代目 長田茂伸 五代目 長田匡央

 当出雲地方は明治以前より婚礼の際には、必ず、筒描藍染の蒲団、夜具、油箪(箪笥、長持、吊台、挟箱等)、風呂敷(二巾、三巾、四巾)提灯袋、傘袋、足拭き等が嫁入支度としてととのえられたものです。
 また、子供が生れると子負帯、湯上げ、おむつ等用意されたものです。今では風呂敷だけはその風習を残しています。中央に家紋、四隅又は二隅に鶴亀、松竹梅や宝づくしなど縁起を祝った模様を入れています。

 藍染は江戸時代より庶民の生活用品を主として、様々なものが作られてきました。その技法は筒描染め、板染め、絞り染め、糸を染めて織り柄を出す絣織りなどで、藍の持つ素朴で心和む色合いを大変美しく表現してきました。
 紺屋も最盛期にはこの地方で数十軒が営んできましたが、化学繊維などの発達により工房の数が減少してきました。
 現在では私共の工房一軒となり、昔ながらの技法である筒描藍染を受け継いでおり「島根県指定無形文財」、「ふるさと伝統工芸品」に指定されております。

 染加工は一枚一枚丁寧に筒引で模様を糊置きし、乾かして藍甕に浸けて染めては乾かし、乾かしては染めて昔ながらの紺の香ゆかしい藍で染め上げたものです。
 藍染は生地が強くなり、紺の色も何十年経っても変色せず、虫もつかないのが特徴であります。
 こうした風呂敷は、主として嫁入りの諸道具、衣類などを包み、又子供が生まれればそのお祝い、内祝い等を包み、その他仏事、法会の時の衣類等、冠婚葬祭慶弔を問わず使用され、一枚の風呂敷は人生の喜怒哀楽の想を秘めながら一生を通じて使用されたものです。
 現在は装飾品として、壁掛、のれん、テーブルセンター等にも利用されています。


工場沿革

昭和三十四年 「文芸春秋」誌上で全国民芸品十傑
昭和四十年島根県無形文化財に認定
昭和四十年天皇、皇后両陛下行幸啓の際に出雲市からの献上品としてその栄に浴しました。
昭和四十八年第十四回全日本中小企業見本市に優秀商品と選定
昭和五十年 第十七回日本民芸展に入選
昭和五十七年島根県ふるさと伝統工芸品に指定
昭和六十二年 第七回島根県卓越技能賞受賞

営業案内

◆営業時間

月曜日〜土曜日9:00〜18:00[見学・販売可]
※日曜日、祝・祭日の見学に関してはご連絡ください。
TEL・FAX:0853-21-0288

◆見学内容

  • ・作業工程の説明
  • ・作業の見学 ※日によって見学できる作業は異なります。
  • ・藍瓶の見学・説明
  • ・展示品・作品の紹介

業務内容

〔筒描藍染製品〕

  • ・風呂敷
  • ・のれん
  • ・テーブルセンター
  • ・タペストリー
  • ・ハンカチなど

〔化学染料製品〕

  • ・祭礼幟旗
  • ・神社幕
  • ・業務用暖簾
  • ・社旗、校旗類

*オリジナル製品も承りますのでお気軽にご相談くださいませ。


アクセスマップ

アクセスマップ
  • ・出雲市駅より徒歩約15分
  • ・出雲市駅よりタクシーで約2分
  • ・お車でのアクセス/国道9号線より出雲商工会館前交差点を出雲市駅方面へ進み、高瀬川のある上成橋交差点を左にすぐ

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